Moi!モーイ日記

愛犬モーイとの日々を勝手気ままに綴った日記です

初モイ旅 part2

るんるん気分で諏訪湖から2時間ほど運転し、飛騨高山に到着した。到着時刻は10時前だったが、海外からの観光客を中心にすでに混雑していた。有名な街並みを目指して歩いていると、朝市がやっていたので行ってみる。人混みの中を歩いていると、外国の方々がモーイのことを可愛い!可愛い!と沢山声をかけてくれたのだ。ほとんどの人は「ハスキー?ボーダーコリー?」と聞いてきたので、「コーギーです。It's short legs!」と伝え、皆さんに納得してもらいながら目的地へと向かった。

【和テイストも似合う洋犬】

飛騨定番の古い街並みに到着した。やはりこの場所は朝市より人が多く、モーイへの声援率も高い。そんな黄色い声援にキョロキョロして現を抜かしていたモーイ氏、なんと、側溝に落ちるの巻。よそ見して側溝に落ちるなんて、なんて人間くさい犬でしょう。幸い怪我もなく、尻尾を振りながら側溝を歩き続けるなんて、本当に可愛い子。側溝も行き止まりになったので、間抜けな格好でよっこいしょっと彼女を引き上げると、ジッと見つめてくる男女と目が合う。

【ワクワク側溝探索】

彼らに笑顔を向けると、男女お互いがスペイン語で会話をした後、我々に英語で話かけてきたのである。「触っていいですか」ということなのでもちろんOK。すると、モーイを優しく撫でていた女性が急に泣き出したのである。話を聞いてみると、どうやら最近愛犬を亡くしてしまったとのこと。子犬のモーイに触れたことがスイッチとなり、寂しさが溢れ出できたのだろう。英語でどう慰めればいいかわからず、気持ちを顔いっぱいに表現して拙い英語で伝えた。彼らはお礼を言い、名残惜しそうにモーイのことを振り返りながら私達と逆方向へ向かっていった。

【綺麗な街並みとパシャリ】

モーイがいなくなることを想像することがたまにあるが、その時はグググっと寂しさが襲ってくる。自分の大事な一部が喪失する感覚。ただ、これは想像上のことなので実際に愛犬を亡くしてしまった人の気持ちは計り知れない。

古く綺麗な街並みは郷愁の思いを掻き立て、過去の美しい日々を想起させるのであろう。彼らの肩の上には巨大な悲しみの岩がズシッと重くのしかかっているようだった。その岩が時間と共に小さくなり、ふとした時ホロっと涙するポケットサイズの小石になることを願い、飛騨高山を後にした。